まずは元気になって欲しい。だから学校を休むことを決めた。これで元気になるよね、って思っていたのに、前よりひどくなったみたい。…不安になるけれど、これは心が回復するために大事なことなんです。我が家の場合を書いてみますね。

「もう学校に行けない。」
「お母さん、もう無理。学校を休ませて。今、家を出て無事に学校に着ける自信がない。」息子のこんな言葉から、不登校がはじまりました。
「無事に学校に着けない。」ということが意味するのは、「途中で命を絶ってしまうかもしれない。」ということです。
正直、この言葉を聞いても、私は半分信じていませんでした。「ちょっとだけイヤなことがあるから、逃げたいだけの言い訳でしょ、この子は絶対にそんなことしないよ。」って思っていました。それでも半分は「危ない」と感じてたので休ませることを選びました。

「しばらく休んだらまた、行けるようになるよね。」心配しながらもそんなふうに考えていたのですが、私の希望に反して、息子はそのまま学校に行けなくなってしまいました。
長期欠席を決めた時のこと
「本当は学校に行って欲しい。」、「学校に行かないでどうするの?」と思いながらも「一番大事のは息子が元気になること。」とも思い、私自身グルグルと揺れていました。
カウンセラーの先生に相談すると「今、学校に行かせると命の危険がある。今は無理に行かせないように。」とのことでした。大きな不安はありましたが、息子が家にいる時も心配な状態は見え隠れしていたので、家族と相談して、当分の間休ませること決めました。そして、学校にも連絡。この時に「行く、行かない。」については一旦区切りがつきました。

休んでいいよって言ったのに
本当に納得できない、ツラい選択でしたが、息子のことを第一に考えて休ませることを決めました。「これで息子は元気になる。」そう思っていたのに、息子はひどくなったように感じました。
それまで、決まった時間に起きてきて、暇な時間はリビングで一緒にすごしていたのに、「行かなくていい。」とわかったら朝は遅くまで起きてこない、ひどい時は昼近くまで。そして、目が覚めても布団から出て来ない。そんな日が続くようになってしまいました。

どうして…。これで元気になると思ったのに。
心が安心したからこそ
でも、これって、心の底から安心できたからこそなんです。
ホッとして緊張が緩んだからこそ。心と身体に溜め込んでいた疲れが一気に外に出てきたんですね。これはまるで心にたまった膿を出すような時間。いままで、ずっと我慢していた、外に出すことができなかった心の膿。
たくさんたまった疲れや心の膿。これをゆっくり出してから心の傷を回復させていく。そんな時間です。
心配な気持ち、わかります。でも、しばらくそっとしておいてあげて欲しいなと思います。しっかりと休んで、心と身体の疲れを癒したら、少しずつ元気が出てきてリビングにやってくるようになりますよ。そして、さらに元気になったらやりたいことが見つかって自分で時間調整できるようになります。
まずはしっかりと休む時間を作ってあげてくださいね。

なんにもできていないかもという心配
でも、ただ休ませる。そっと見守る。お母さんからすると「それって私、なんにもできていない。できることはなんでもしたいのに。」と気持ちが不安定になるかもしれませんね。
大丈夫、ちゃんとできていますよ。安心してすごせる時間と場所を作ってあげている。これはとても大事なこと。安心してすごせるからこそ心は落ち着いて、少しずつ元気を取り戻して行ける。
自分だって不安定なのにね。それでも環境を守ってあげている。だから、不安にならなくて大丈夫、ちゃんと必要なことをしてあげているんですよ。

そんな自分を労わってあげることも忘れないようにしてくださいね。たまには自分を甘やかしてあげることもしてみてください。お母さんが笑顔でいるって結構大事なことなんですよ。明日はご自分の好きなケーキなど買ってはいかがでしょうか。

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