息子の話を楽しく聞くための3つのコツ

子どもの気持ち

気持ちが不安定な子ども達って、雑談など自分の話を聞いてもらうだけで、ちょっと心が元気になる。でも、時にはあまり興味のない話題も…、せっかくなら聞く方も話す方も楽しい時間になるといいな。

今日は息子の話を聞くための私なりの3つのコツを書いてみますね。

私が意識した3つのコツ

①アドバイスしようとか、教えてあげようとしない

②エネルギーを充電しているんだと思って聞く。

③グチを聞いてくれる相手を持つ。

通信制高校に通っている息子

我が家の息子は去年、高校2年生の終わり頃から学校へ行けなくなりました。理由は人間関係。それからしばらく続いた苦しい時間。とうとう3年生の5月に通信制高校に転学を決意。転学してからも、すぐに元通りになることは難しくて、まだちょっとだけ不安定な気持ちのままの現在。

今は、私の送迎アリという条件付きですが、元気に通学できています。それでも、不登校になって約2か月は外に出ることができず、「もう死んでしまいたい。」と思うことさえあったみたいです。

以前に比べるとずいぶん元気になった今。振り返ると子も親も、ほんとに苦しい時間だったなぁ…。

学校を休みはじめてすぐの頃は、布団の中に潜りっぱなしだったけれど、しばらくするとリビング生活に変化。朝から晩までリビングに滞在。そしてヒマがあればずっと話をしている。こちらが生返事をすると「ちゃんと聞いてる!!」って怒りながら。

話を聞く意味

不登校の子ども達、心が疲れている子ども達は「ただ話を聞いてもらえる。」それだけのことで、とても安心できるそうですね。

何も言わなくても「ここにいていいんだよ。」「あなたのことを丸ごと受け止めているよ。」ってメッセージを送ってもらっているように感じるんでしょうね。

たわいもない話や自分が好きなことの話。そんな話を 否定せずコントロールしようとせず、ただ話を聞いてもらえる。 そんな時間が子ども達の心を癒んだろうなぁ。

親の興味のある話ばかりではなく…

ただ、子どもが聞いて欲しい話ってこちらにとって興味があることばかりではなく、そして長時間。聞く方としてはそれなりに大変で、気持ちがあちこち散歩してしまう。

我が家の息子の場合は鉄道の話だったり自分の好きなアーティストの話だったり。(一つ前の投稿「今日はリビングで列車の旅」でも少し触れたので、良ければ読んでみてくださいね。)

私にはトント興味がない話…。

でも、話を聞く時間が大事、う~んこれってナカナカの苦行です。お互いのためになんとか楽しく聞きたいな。次からはいろいろ試してみてつかんだ3つのコツです。

アドバイスしようとか、教えてあげようとしない

息子は、ただただ自分の言葉を聞いて欲しい、自分の気持ちを聞いて欲しいって思っているんですよね。そして、「おもしろいね。」「そんなことが好きなんだね。」「イヤだったんだね。」って共感して欲しいだけ。

だけれども私は「息子が少しでも早く元気になるように」って思っていろいろアドバイスしたくなっていました。「それはこうしたらいいんじゃないの?」「こういうふうに考えてみたら?」って。あと、息子に役立ちそうな情報を与えたり…。

急いで元気になることが大事なのではなくて、安心しながらじっくりと時間をかけて一歩一歩元気になることが大事だと思います。

エネルギーを充電してるつもりで聞く

正直に言うと自分に興味のない話だと、「イヤだなぁ、そろそろこの話、終わりにして欲しいなぁ。」って思ってしまうことがありました。そんな時いつも頭の片隅に置いていたのは、「この゛話を聞く”っていう時間が息子の安心になるんだよね。」って言葉でした。

そう思うとこの苦行とも思える時間がとても貴重な時間に感じました。「こんな時でも親にできることは限られている。だったら、話を聞くこの時間を大事にしよう。」と思えたんです。「これもちょっとしたセラピーみたいだな」って思ったりして。

グチを聞いてくれる相手を持つ

それでもやっぱり、自分の時間を削って話を聞くことがストレスに感じたことはありました。そんな時は溜め込まないで吐き出すことが大事。私の場合はカウンセラーの先生にお世話になっていたので、よく、そこでしんどい気持ちを吐き出していました。

私たち親子のことをよく理解してくださっている先生でしたので「今は、ちょっと大変でもしっかりと話を聞いてあげてくださいね。でも、大変なのもわかりますよ、ツラくなったら私に吐き出してくださいね。」って言っていただいたので、よくグチを聞いていただきました。

かなり救われたなぁ…。カウンセラーの先生の支えがとても大きかったです。

そんな時間を積み重ねて

今、息子は以前と比べて、かなり安定してきました。それでも私と話す時間は心の安定剤になっているようですね。最近も長い時間いろいろ話してきます。鉄道のこと、推しアーティストのこと。

息子の話を聞く時間を積み重ねているうちに、だんだんと楽しみが染み込んでいったようです。いつの間にか「それって、どういうこと?」、「ここ、いいよね~。」、「もうちょっと詳しく教えて!」って言っている私がいます。

どうやら、息子のおかげで、私自身に「楽しい」が増えたみたい。時々「長いなぁ。」はありますが、息子も私も楽しい時間が増えています。

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