先日、息子とケンカをしてしまいました。結構、派手に…。原因は私の余計な一言。息子を見くびっていました。失礼だな、私。ああ反省。
息子のお小遣い事情
我が家の息子の趣味はギター。通信制高校に通うようになってから始めました。
息子はもともと、いろんなものに興味をもつタイプで、ギターも同じくでした。始めに手にしたのはアコースティックギターでしたが、少し前からエレキギターにも興味を持ち始めました。
私はギターって一回買ったらそれほどお金がかからないものだろうと思っていたのですが、息子の場合、そういう訳にはいかず、弦を交換しないといけないとか、エレキギター用のアンプを買わないといけないとか、何かと追加の小物を買い足しています。
ギターのために多いとは言えないお小遣いで欲しいものを買い足してはいるのですが、まだまだ欲しいものはいっぱい!という感じです。

期待はずれのできごと
話は変わりますが、先日の投稿で書いたように、私には弟がいます。実はこの弟が学生の時にエレキギターをしていたんです。その弟から「エレキギターに使う「エフェクター」という器具が実家に眠っているはず。もう使う予定がないから、古くても良ければ貸してあげるよ、永遠に(笑)!」というラインが来ました。
このラインに息子は大喜び!さっそく先日、実家まで取りに行ってきました。家に帰って来てからとても嬉しそうな様子でエフェクターの試運転に取りかかった息子ですが、しばらくして「これ、使えないかもしれない。」とちょっとガッカリした様子。

それでも気を取り直して次の日の行きつけの楽器屋さんに相談に行くということでした。
次の日、楽器屋さんに行ってきた息子によると「今の状態では使えなくはないけれど、とても古いものなので、何かあった時にアンプまで壊してしまうかもしれない。修理はできると思うけれどそこそこの修理代が必要。」との診断だそうです。
あー、期待外れ。息子きっとガッカリしているな。ぬか喜びさせてしまってかわいそうなことをしたな。と私が思いました。
朗報からの余計な一言
ただ、息子は楽器店でお得な情報を仕入れてきていました。修理をするのと同じくらいの金額で新しタイプのエフェクターを買えるそうです。「いい情報やし、思い切って近いうちに買うわ!」とニッコリと笑っていました。
その言葉を聞いた私はホッとしました。そして心の中で「息子がガッカリしなくて済む。今は特に気持ちの不安定からの回復時期だから、嫌なことがあったらまたネガティブな気持ちが強くなったかもしれない、それを回避できた!」と思いました。
もう、本当にホッとして「良かったね、そんな情報を仕入れられるなんて実家までわざわざ取りに行ったことも無駄じゃなかったね。」と言っていました、余計な一言を…。
息子お怒り
良かれと思って言った一言でしたが、この言葉が息子を怒らせてしまいました。
「はぁ?なんでそんなにムリムリ良かったね、って言うの?ただ取りに行ったそれが使えなかっただけではあかんの?なんかいいことがないとあかんの??」と反論する息子。
えっ?ちょっと意味がわからない。「良かったね。」って言っただけなのに。それからしばらくの間お互い「自分の考えがいかに正しいか」の主張合戦。
「壊れてたらあかんのか!」「あかんとは言ってない、ただ良かったねって言ったらいけないのか!?」「なんでオレが納得している上にワザワザよかったねを乗っけてくる!!」と怒りを言葉に乗せて投げつけあっていました。
(今書いていると、なんてどうでもいいことでケンカしているのかお恥ずかしい(*ノωノ))

息子の気持ちは息子のもの
なんだかんだ言いながら、一応和解(?)はしたのですが、息子の主張はこうでした。
「オレにとって借りたエフェクターが壊れていてガッカリなんかしない。このエフェクター、けっこういいものらしく、壊れていてもそんなものが自分の手元にあるのは嬉しい。それにいつか修理してもらって使おうかなと思ったりもしている。そして叔父さんの気持ちが嬉しい。それだけで嬉しい。のに!ワザワザ無駄じゃなかったと意味付けされると本当はオレの嬉しさは無駄だと言われているみたいだ!」と。
落ち着いて聞くと息子成長したな、と思います。壊れていてもこれは自分にとって大事だと自分で決めているし、ガッカリもしていなくて、ちゃんと自分の気持ちを自分で立て直している。ちゃんとそれができるんだ、って思いました。
私、息子を見くびりすぎですね。
息子はきっとひどくガッカリしているに違いない、私がフォローしないとまたネガティブになるかもしれない、私がなんとか気持ちを上向きにしてあげないと、って。勝手に思い込んで勝手に心配して、勝手に慰めて。

反省と喜び
息子はちゃんと自分で自分の幸せを感じられるようになっているのに。そんな息子を信用できていなかったのだなぁと猛省しました。
息子がちゃんと自分で自分のキゲンをとれるくらいるまで回復していたのと同じくらい嬉しいことがもう一つ。
それは、息子がちゃんと私とケンカできたこと。以前ならふに落ちなくても、まぁいいか、お母さんの言うことは間違っていないし、ってモヤモヤしながらも自分の気持ちを外に出せずガマンしていたと思うのですが、ちゃんと「イヤだ、うっとおしい!」と言えるようになっていたことです。
息子がちゃんと自己主張している。当たり前のことだけれど私には嬉しいできごとです!

でも、あまりケンカはしたくないですけどね!
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