辛いことがある時、悲しいことがある時は勝手に涙が出てきそうになる。
そんな時にも「私は大人だから少しのことで泣いちゃいけない。」ってグッとがまんする。
大人は悲しくても泣いちゃいけないんでしょうか?それは誰が決めたのかな?
そんなことについて少し書いてみようと思います。
泣くってとても大事なこと
悲しい気持ちになった時に「泣いちゃいけない。」ってがまんしたら、その悲しい気持ちはどうなるのでしょうね。
時間とともに小さく小さくなって、綿菓子みたいにスーッって消えてなくなるのかな?
それならいいな、そうだったらいいな。
残念なのだけれども、がまんした悲しい気持ちはなくならないんです。
それなら、悲しい気持ちはどうなるのでしょうね…?
がまんした悲しい気持ちはその人の心の中に残っていると言われています。普段は気づかない心の深~い深~いところへ降りて行ってそこでどんどん溜まっていくそうです。
「大丈夫!平気!」ってがまんすればするほどドンドン悲しい気持ちが溜まってしまう。
この悲しい気持ちを小さくていかないと、心の奥にいつも悲しい気持ちを抱えたまま生活することになってしまいます。

周りには楽しいこと幸せなことがたくさんあるのにね、悲しい気持ちを抱えたままなんて、なんだかそのこと自体が悲しいですね。
心の奥の悲しい気持ちを小さくするには
では、心の奥に溜まった悲しい気持ちはずっとそこに溜まったままなのでしょうか?
いいえ、大丈夫ですよ。心の奥の悲しい気持ちを小さくする方法はちゃんとあります。
それは、悲しい気持ちをしっかりと感じること、悲しい気持ちを感じて泣きたくなったらがまんしないで泣いたらいいんですよ。悲しい気持ちは感じれば感じるほど小さくなると言われています。
「泣いちゃダメ」ってグッとがまんした自分のために泣くことを許してあげてください。「よくがんばったね、泣いてもいいんだよ。」って。
そして悲しい気持ちを感じたらゆっくりゆっくり息を吐き出してみてください。悲しみを一緒に吐き出すみたいに。

泣いてはいけない正しいと思っていた
本当は泣いてもいいし悲しんでもいいはずなのに私たちの中に「泣いてはいけない。」が正しいことだと信じる気持ちがありますよね。なぜなんでしょうね。
それはきっと小さな時からお父さんお母さんにそう言われていたから。親に言われると小さな子どもはそれが正しいって信じます。その信じたことをずっと持ち続けていたのだと思います。
小さな子どものあなたや私に「泣いてはいけない。」って言った親もまた小さな時に言われたのではないかなぁ。そして、「私もそうだったからあなたも泣いてはいけないよ。」って言い聞かせてきたのだと思います。
でも、言い聞かせられてきた「泣いてはいけない」はそう言い聞かせられただけのこと。正しいことかどうかはわからない。
それなら、泣くことを許してあげませんか?いままで我慢してきた自分に。

なかなか人前では泣けない、私はこんな所で泣いています。
「泣くって大事なんだな」、「がまんしていた自分に泣くことを許してみよう。」って思っても、家の外では泣けないし家の中でもお子さんがいたら、やっぱり泣けないですよね。
お子さんってお母さんが泣いていたら心配してくれるから。やっぱりお母さんが大好きなんだな。
泣いてみようと思った時、私は子どもに心配をかけないようにとお風呂に入っている時に泣いていました。湯舟につかって悲しみを感じながら泣いていました。ここなら遠慮なく泣けました。
お子さんが小さな場合は夜、お子さんが寝てから、などもいいと思います。
反対にお子さんがある程度大きいなら「泣くといいって聞いたから、今日は泣いてみようと思うの。泣いていても心配しないでね、たぶん、すっきりすると思うんだ。別に君のことで泣いているわけではないからね。」と前もって伝えておくのもいいですよ。私は息子に泣いて元気になることを伝える場合もあります。
そうすると息子は、私が泣いている途中で部屋に入ってきた時にも一瞬、驚きますが「あ~、そうやったね。」と部屋を出ていくか、気にせず言いたいことを伝えてきます。何ごともなかったかのように。
他にもいい場所や時間があるかもしれませんね。自分に合う場所を探してみてくださいね。

時々泣いてあげてください、今までがまんしてきた自分のために。がんばってきた自分のために。
悲しみが減って笑顔が増えますよ。
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