子どもの心を元気にするために親ができることはそう多くはない。

不登校に思うこと

お子さんの心が不安定な時、親はとても心配で「力になってあげたい。」、「できることはなんでもしてあげたい。」って思いますよね。でも、親にできることって限られているなぁ、って私は感じています。

今日はそんなことについて少し書いてみようと思います。

私もいろいろ迷っていた時期がありました。

子どもがツラそうな時、学校に行けない時、見ている私たちもツラくなるし、この状況から抜け出したいと思いますよね。私もそうでした。

息子が学校に行けなくなった時「子どもが元気になるためならなんでもする。」と思っていたし、「何かできることはないか?」と涙で曇った目をギラギラさせていろんな情報をさがしていました。

「〇〇すると子どもの心は元気になります。」なんていうサイトをあちこち巡り歩いたこともあったし、「○○したら息子はすぐに元気になる!」って思い込んで不自然に甘い態度で接してたり、急に突き放してみたり、そんなことを繰り返していた時期もありました。

「何か試してみたら息子が変わるかな。」って。

親がいいと思う状態に変えようとしていませんか?

以前の私は「私がなんとかしたらきっと子どもは良くなってくれる、元気になってくれる。」って思っていました。「私が○○したら!」って。

それができるという考え自体がちょっとおこがましいのではないかなと今の私は思います。

親が働きかけて子どもが変わることを期待することって見方をかえると親が子どもを変えようとしているってことかもしれないなと。子どもを「親がいい」と思っている状態に変えようとしていることではないかな、と。そんな考えはなんとなく子どもに伝わるものだと思います。

きっと息子に伝わっていたんだろうなぁ。

そんなに強い影響力持って持っていない。

そして、残念なことに、親である私にできることってほんのちょっとのことだけだったんです。だってどんなに親だからと言っても、子どもとは別の人格。そんな影響力はないんですよね。

子どものことを決められるのはやっぱり子ども自身でしかないんですね。親ができることって限界があると思います。

子どもが「ちょっと何かしてみよう。」とか「動いてみよう。」とか思えるようになるのは心が少し元気になるからだろうし、心が元気になるために親ができることって安心・安全な居場所と、なにも気にせずゆっくりとすごせる時間を作ってあげることだと思います。反対に言うとそれしかできないのではないかな、と。

そして、そんな居場所や時間を作るためには、親が元気でいることが大事だと思っています。子どもが動けなくても「それでいいよ。」って受け止められる。子どもが揺れていても「大丈夫、ちゃんとそばにいるからね。」って見守ることができる。そのために親のみなさんが元気でいて欲しいな。

「私が元気でいたら子どもが変わるかも。」って無理に元気にふるまうのとはちょっとちがう気がします。

お子さんに安心・安全を作ってあげられるように、親のみなさんが元気でいてくださいね。

眠い時にはしっかりと眠れていますか?ごはんはちゃんと食べていますか?誰かとお話できていますか?

あなたが元気でいてくださいね。

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