私の母と弟の話。子どものことを心配しながらそれでも信頼している。

過去のこと

昨日は実家へ遊びに行ったことを書いてみました。今日は、その時に母が思春期の弟について話していたことを書いてみようと思います。

幼い頃の私たち三兄弟

まずは私たち兄弟についてのことをお話ししていこうと思います。私は三人兄弟の長女。弟が二人います。

上の弟は2歳年下、下の弟は9歳年下です。

母が話していたのは2歳年下の弟のことです。この弟、私から見ると、三人の中では一番しっかりしているし、人当りもいいし、いろんなことができる。そして自分の意志が一番はっきりしている。そんな存在でした。

きっと母もそうだったのだろうな、「この子は大丈夫。」という気持ちが強かったのだと思います。(たぶん私についても「お姉さんだから大丈夫。」と思っていたのだろうなと思っています。)

下の弟が小さかった頃、久しぶりの育児でてんてこまいの母の手は、小さな弟にかけている時間が多くなりました。

思春期の頃の上の弟

私から見てもしっかりとしているなと感じていた弟でしたが、思春期の頃は少し気になることもありました。

少し元気が良すぎると言うか、やんちゃと言うか、「どこに向かっているんだろう。」と思うこともありました。ケンカをしてくるということはなかったのですが「ケンカを吹っ掛けられそうになったけど、そういうのはいやだから、そうなる前にその場を離れてきた。」と話していることもあったなぁ。

私も「大丈夫かな?」とドキドキしていたし、母も心配そうな顔をしていたことが多かったように思います。

母は「気を付けなさいよ。」とか、「よく考えてね。」ということをよく言っていたように思いますが、そう言えば弟を叱っている姿は記憶にありません。

心配しながら信頼もしていたのかもな、と今では思います。

大人になってから弟が母に言った言葉

そんな思春期をすごした弟と母でしたが、大人になるに連れて弟は落ち着いてきて、今では50代。いまではかわいらしい奥さんと元気いっぱいの一児のイクメンパパです。

このお正月にも家族で実家に帰ってきてのんびり過ごしていたと聞きました。

その時に弟が母にこんな話をしたそうです。

「小さな頃は母さんは下の弟のことばかり。俺のことはあまりかまってくれなかった。あれはさみしかったな。甘えないで自分でしないといけないこともあったし。それでも、今、いろんなことが自分でできるようになったのは、あの時自分でしないといけないことが多かったから、そんな力がついたのかも。」って。

そんな言葉を聞いた母はちょっと悲しくなったそうです。

それでも、その後に続いた言葉にホッとした、と言っていました。

弟が言った言葉は「それでも、俺が心配するようなことをしても、うるさく言わないで自分のことは任せていてくれたことは良かったと思う。今もそう思ってる。」だそうです。

心配しながら、ちゃんと信頼している。その気持ちは伝わっていたのですね。

私も母のそんな所を見習いたいなと思いました。

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