息子の通信制高校の卒業式と謝ったこと

こんな一日でした

先日息子が通う通信制高校の卒業式でした。

全日制高校、通信制高校、どちらもいいなぁ。でも、我が家の息子に合っていたのはこの学校。ここに転学して良かった。そんなことを感じた卒業式でした。

温かい気持ちになった卒業式でした

  • 開式までの様子

息子の通っていた通信制高校は小さな小さなサポート校。一学年15名。

アットホームな雰囲気に「ここに通いたい。」と息子自身が決めた高校でした。

卒業式の会場は校舎ではなく地元の市民会館。普段は質素なお部屋に先生方手作りのお花、看板、式次第。どれもこれも先生方の気持ちが感じられるものばかり。

開式までの時間にお一人の先生がそれぞれの保護者の丁寧に声を掛けてくださる。もちろん私にも。登校していた頃の学校での息子の様子を伺い「息子らしいや。」と嬉しくなる。

  • 卒業式開式

式が始まり、最初の開式の言葉では学院長先生が子どもたち一人一人と目を合わせながら名前で読んで下さる、名字ではなくいつも学校で呼ばれていた名前で。ちょっと気持がいっぱいになっている先生、「全員泣かずに呼べるのかな?」とこちらが心配になるくらい。

そして子どもたちとの三年間の思い出。話す先生のお顔は穏やかで、でもちょっと泣いてしまいそうな表情。

「コロナの影響で、できるはずのことができなくてごめんね。それなのにみんなは先生や友達のことを気遣ってくれる優しさを見せてくれた、ありがとう。」「夏休みや冬休みなどの長期休みにはみんなに会えなくて寂しかった、学校が始まるのが待ち遠しかったよ。」「先生たちと一緒に学校を作ってくれてありがとう、みんなのおかげで素敵な学校になったよ。」と子どもたちのことが大好きなんだな、一人一人を大事に思ってくださったんだな。ということが伝わってくる。

  • 卒業証書授与

子どもたちそれぞれ、通った頃の思い出を思い出していたのでしょうね、どの子もみんな堂々とそして晴れやかな表情で証書を受け取っていました。いろんな気持ちを抱えての高校生活、それぞれ簡単なことばかりではなかったと思います。それでも今日という日を迎えることができた。それは、一人一人夢をがあきらめずに進んできたから。みんなほんとうによくがんばったね。

  • 各先生方からのお祝いの言葉

小さな小さなサポート校、中心になって支えてくださった4人の先生からのお祝いの言葉はとても優しくてありのままの子どもたちを大切にし、そしてそれぞれの成長を心から喜んでくださっている、中には嬉しさと寂しさで心がいっぱいになって、なかなか言葉が出ない先生も。そんな気持ちがたくさんつまったお祝いのメッセージでした。

  • 最後の言葉

その後写真撮影の時間。コロナ対策のために式中の写真撮影の時間が設けられている。みんな今日が最後なので限られた時間の中で何枚も何枚も写真を撮る。別れまでの時間を惜しむように。

写真撮影が終わり先生の最後の言葉。

「みんなは今日でこの学校を卒業するけれども、これから卒業したなりの付き合いが始まります。困った時、遊びに来たくなった時はいつでも来てください。これからは大人も子どももなく、先生と生徒もない、同じ学校で同じ時間をすごした仲間です!卒業おめでとう!」そんな言葉で式は締めくくられました。

式を終えて思ったこと、息子に謝ったこと

通信制高校に通い始めた頃の息子はとても儚くて、「この先どうなっていくのだろうか?」そんな心配ばかりしていたように思います。

卒業する今、転学した当時よりもずっとずっと元気になって、ずっとずっと自分らしさを出して、驚くくらいはじけている息子。

きっと一番がんばったのは息子。でも、一人ではこんなにもがんばれなかったと思います。先生方始めたくさんの方が支えてくださったおかげ。

それはきっとどの子も同じ。支えてくれる人がいて、温かい居場所があったから自分のペースで前に進んでこられた。感謝。

式を終えての帰り道。息子に一つ謝ったことがあります。「三年間この通信制高校に通わせてあげれれなくてごめんね。」

息子は軽く笑って「それはちょっとな、ほんまにそう思う。でも、この高校とはこれからも続くから!」と答えてくれました。

家に帰って先生からの見た先生からの寄せ書き「ここは君の母校です!」

みんな卒業おめでとう!

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