みなさんが今の目指している幸せはどんなことですか?幸せっていうとすべてが整っていて、不満や不安が全然なくて、いいことでいっぱい!そんなことをイメージしませんか?
そんな状態って本当に幸せですよね♡。そうなったらいいなぁ。でも今の私は幸せってそんな状態だけではないような気がしてます。
今日は息子の不登校を経験した私の目線で幸せについて書いてみたいと思います。
幸せは1つしかないと思っていた。
息子が不登校の頃の私は自分が不幸のどん底にいたように感じていました。そして、「こんなところはイヤだ。」「早くここから抜け出したい。」「息子、早く学校に戻って。」と毎日思っていました。
その頃の思い描いていた幸せは「早くここから抜け出して息子が元気に登校すること。」でした。
うん、そうですね。確かにそれも幸せだなぁ。それ、いいなぁ。
でも、幸せってそれだけじゃないですよね。だけど息子が不登校だったころの私にとって幸せって「息子が学校に行くこと。」一択。「それ以外は幸せじゃない。」と思い込んでいました。
息子が不登校の時にも幸せはたくさん散らばっていたのにね。気づけなかった。

つらいことも嬉しいことも両方あった。
確かに、息子の不登校や希死念慮を抱えての生活はつらいことが多かったです。明日はどんな一日になるんだろうと怖くて、朝が来なければいいのにって思ったこともありました。
今、思い出しても辛いなぁ…。
それでも、毎日、ちゃんと朝を迎えることができていました。
息子の部屋をそっと覗いて、ちゃんと布団の中におさまって眠っている息子の姿を見てホッとできた日。
返事が返ってこなくても「おはよう」って言えたこと。
部屋から出てきて一緒にご飯を食べる時間。
何だかよくわからないけれど電車の話や好きなアーティストの話を聞かされた時。
リビングで並んで電車の車窓からの動画を見た時間。
どれもこれも大したことのない普通のこと。普通に過ごしていたらなんてことないこと。
でも、こんな普通のことが嬉しいって感じました。小さな小さな出来事だけれど、あの頃の私にとっては嬉しいことでした。

小さな喜びを重ねる幸せ
息子が不登校になる前はこんなことが幸せだなんて思ってもいませんでした。よくわからない電車の話なんて私の時間の浪費くらいに感じてた。
でも、今はそんなことも幸せなんだなって感じます。
もしも、息子が不登校になっていなかったら、こんな小さなことが嬉しい、とか幸せとかって感じていなかったと思います。
「不登校で良かった。」とはまだまだ言えませんが、それでも不登校が悪いことばかりではなかったな、と思えます。
息子、ありがとう。

コメント